2023年よく聴いた曲たち

 

 今年は暗い世相の一年だったように思います。私個人としては仕事が忙しいながらも友人や家族と過ごす時間を多く取れて、精神的には安定していました。音楽は同じものを繰り返し聴く傾向がより強まりつつあり、もう少し間口を広げたいなという気持ちも。本格的にYouTube musicをつかうようになりましたが、かといってCDレンタルやCD購入の頻度が低下するということもなかった。データや物質として持っていたい気持ちは年々強まっていく。

 

XG『SHOOTING STAR』『TGIF』


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 私はMASCARA出る前から注目してたもんね!と意味もなくアピールしたくなるほど活躍ぶりが目覚ましいかったXG。次々にリリースされた新曲はどれもハズレなしで素晴らしいんですが、宇宙コンセプトとY2Kを前面に押し出した『SHOOTING STAR』、初のミニアルバム収録の『TGIF』『NEW DANCE』が特に好みでした。HINATAほんとに倉木麻衣に似てる。

 

宇多田ヒカル『Gold〜また逢う日まで〜』


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 今年公開の映画『キングダム2』の主題歌でした。ピアノバラードで静かに始まる一番から軽やかなテンポで展開していく音の世界がとても心地よい曲です。『BADモード』と同じプロデューサーが関わっているそうです。私はこのタッグが好きなのかも。「いつか起きるかもしれない悲劇を捕まえて言う「おととい来やがれ」楽しい予定をいっぱい入れるの 涙はお預け また逢う日まで」など一皮剥けたような印象を受ける歌詞も大好き。来年はベストアルバム発売&久しぶりのツアー開催とのことでこちらも楽しみです。

 

◇Red Velvet『Chill Kill』


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 今年はレドベルにどハマりしてずーっと聴いていました。6年ぶりのフルアルバム『Chill Kill』は特大ヒットというわけではなかったようですが聴けば聴くほどクセになるスルメ曲です。コンセプトがダーク方向に全振りなのに曲は思いの外難解かつ明るく聞こえるのですが、悲劇的な内容のMVと合わせると不思議な満足感がある作品。同アルバム収録の『One Kiss』『Bulldozer』も大好き。過去の曲だと『I Just』『So Good』『Sunny Side Up!』を鬼リピしてました。

 

植田真梨恵『恥ずかしい』


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 なんと株式会社GIZAを4月末で離れた植田真梨恵。インディーズ時代から一貫して良くも悪くも自由にやっていた&長年一緒のマネージャーが退職してついていったこともあり、あまり心配な気持ちはありません。新しく作成されたyoutube公式アカウントにアップされた上記の新曲は、チクチク刺さるような打ち込み音とブルース色の強い曲調、タイトル通り今まで以上に心の奥底をさらけだした歌詞、どれをとっても渾身の出来。もともとラズワルドピアノ編成のライブで先行して披露され、ベストアルバム(こちらも素晴らしい内容でした)にも収録された曲でしたが、ピアノ一本とはまた違った印象を受けますね。来年はメジャーデビュー10周年(!)ということで一年かけて全国各地を回るツアーを開催予定。音楽を続けている彼女と同じ時代に生きていることが嬉しい、私にとって植田真梨恵はそういう存在です。


 ◇女王蜂『杜若』 


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 2023年は女王蜂を延々と聴く一年でした。フルアルバム1枚とシングル2枚を発表した他にも精力的に活動しています。特に上半期に発売されたフルアルバム『十二次元』は充実の内容でした。アニメ「推しの子」EDとしてヒットした『メフィスト』も合わせ、どの曲も染み渡るのですが強いて選ぶならこの曲です。女王蜂の曲はお守りみたいな存在。

 

 ◇田村ゆかり『Fanfare』『金魚』

かくれんぼ。

かくれんぼ。

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 今年はフルアルバム1枚とEP2枚をリリース。自主レーベルに移籍してからのゆかりんはパブリックイメージの元気いっぱい乙女ゆかりんカラーはそのままに、今のゆかりんにしか響かせられない個性的な曲をたくさん出しています。最近のゆかりんを語るのに外せない川島亮祐・サクマリョウコンビ作の上記2曲が特に素晴らしかった。『Fanfare』はアルバム『かくれんぼ。』の1曲目を飾る爽やかなアップテンポの曲ですが、初めて聴いたとき涙がこぼれました(良い曲すぎて)。水中に深く沈む様と愛情で自縄自縛になっていく様を重ね合わせたディープかつドラマチックな『金魚』も最高です。ライブへ行って近年の曲たちを聴かなければと思いつつなかなか実現できていないので、来年こそはそれを叶えたいな。

 

 ◇Reol『仰げや尊し』


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 SONYに移籍してからも良い曲をたくさん出しているReol。和×デジタルサウンド×アップテンポという彼女がもっとも得意とするところであろう王道曲ではありますが、夏のはかなさと人生の交差路を祭りと絡めて描いた歌詞で不覚にもじんわり来てしまった。久しぶりに盟友Gigaとタッグを組んだ『DDD』も当然ながら良い曲でした。中野サンプラザでのReolと女王蜂の対バン楽しかったなあ。


 ◇スピッツ『美しい鰭』


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 個人的2023年最大の出来事は劇場版名探偵コナン黒鉄の魚影が公開されたこと。灰原哀さんに出会ってオタクになった私にとって宝物のような作品でした。魚影のおかげで2023年すごく楽しかったな。ビーインググループがコナン映画主題歌をかわりばんこで独占していた時代もはるか遠く昔へ過ぎ、今年はスピッツが主題歌を担当。ビーイングオタクだった私からすると非ビーイングアーティストのコナン曲はあまりピンとこないことが多いのですが、映画の内容にオーバーラップさせながらも重なりすぎない歌詞と良い意味でいかにもスピッツらしいミドルテンポ曲『美しい鰭』は大好きになりました。本当にありがとう。


 ◇ジュダ(CV.斉藤壮馬)『インビジブルマン』
 ◇斉藤壮馬『carpool』
 ⚠︎曲の感想ではなく完全なるキモ日記となりますので読み飛ばしてください⚠︎
 2023年上半期最終日に斉藤壮馬の入籍のご報告がありました。5月の単独ライブ前後であれ?と思うことがいくつかあり、薄々気づいてはいたのですが、動揺したまましばらく彼に関する情報をほとんどシャットアウトしていて、久しぶりに聴いた上記の曲はやっぱり本当にいい曲で、でもご報告前までのいろんなものを託す聴き方はもうできないという確信も持ちました。魔法が解けたとはこういうことを言うのかもしれない。上記の単独ライブの映像化がされてからは特に歌活動に関する動きはないようですが、新譜は今までと変わらず楽しみです。
 
 ヨエコ『ドーパミン』(倉橋ヨエコがなんと復活。讃美歌要素もあり、syrup16gを聴いているときと同じ脳みその部分が反応する)、f(x)『4walls』(SMエンタテインメント所属のヨジャドルグループの名曲。移り変わりが激しいK-POPの中でも未だ色褪せない輝きを放っている)、Velsipo『Frost Kill The Garden』(はまたけし新居昭乃のデュオユニットの曲、凍りついた世界を覆うはまたけしの歌声と一筋の光でその氷を溶かすような新居昭乃の歌声がたまりません)、PolyABC『Emergency Solar Still』(2000年代の匂いがするセンチメンタルなバンドサウンドに胸を締め付けられます)、Whee In『17(Featuring HWASA)』(ママムのフィインが出したフルアルバムに収録された盟友ファサとのデュエット曲。この二人は歌を歌うために生まれて出会ったのではないかと思ってしまう)、勘解由小路無花果(CV.たかはし智秋)『No Pain,Not to be Strong』(ヒプマイが擁する女性キャラの曲。歌謡曲っぽさもあるメロディアスな曲調と智秋様の唸るような歌声がベストマッチ)、ゆっきゅん『日帰りで』(失恋した女友達とその友達の曲。ゆっきゅんは毎回歌詞が本当に素晴らしい)、Adam『Melting Rouge Soul』(ゲームアプリ「あんさんぶるスターズ!!」内のユニット曲。日本の二次元コンテンツでBLACKPINKをやるとこうなるんだね)などもよかったです。
 来年もいろんな良い曲に出会えるといいな!